創造理工学部要項2025
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概   要 10建築学科は,私大の建築学科として最古の歴史を持ち数多くの優れた人材を建築界に輩出することで,国内外から高く評価されている。創設以来,建築デザイン教育を重視する姿勢を貫いてきている。建築学を建築芸術分野,建築工学分野に分け,前者は建築史,建築計画,都市計画の各系,後者は環境工学,建築構造,建築生産の各系から構成されている。各々の系での研究や教育が建築における実践や理論において大きく統合されることを理想としている。建築学科の学科目では理性と感性とを同時に養いつつ,低学年では広く,高学年ではより専門的に深く学習を進めることができるようにカリキュラムが組立てられ,分析的な学問のみではなく,それらを基礎とした意匠から工学までの広い意味の建築デザインを学習して行くことを特色としている。設計製図を中心におき,関連する講義や演習と共に,幅広い知識を統合して建築をとらえている。2007年度からは日本技術者教育認定機構(JABEE)や国際的な認定基準にも対応する新しい教育内容へとカリキュラムを発展させている。総合機械工学科で学ぶ機械工学とは,技術に定位を置く学問であり,その「技術」を人間の設計(デザイン)行為として広くとらえることにより,科学でこれまで扱うことが困難であった「価値観や背景が異なる多様な人間の生活(営み)の場に調和した共創の技術」を目指す新しい学問領域を開拓する。具体的には,環境,エネルギー,医療福祉,高齢者介助,コミュニティづくりといった現代社会が抱える諸問題を,個々の人間に則して解決していくための機械の設計原理ならびにそれらの開発と社会的評価について,学科を超えたプロジェクト的研究を展開する。教育面においては,「技術」を単に「ものづくり」にとどめておくのではなく,「人づくり」にまで拡張するために,これまでとは異なる新しい教育方法を導入する。技術は本来,実践的性格を強く帯びたものであるから,これを踏まえると,生活者と共に「ものづくり」を遂行していくための実践感覚やコーディネーション能力を育成できる教育体制が要請されることになる。この「実践的な知」は身体的な働きによって獲得されるものであり,「科学的な知」が頭脳的な働きにより獲得されることと対をなすものである。この2つの知を両輪として循環的に働かせる教育力リキュラムとプロジェクト研究を連動させることによって,生活の現場における社会的問題に即応し,それを善い方向に導くことができる構想力と実践能力,論理構成能力を有する開発エンジニアを育成するための教育を展開する。経営システム工学科は,日本で最初の経営工学分野の学科として常に時代を先取りした教育研究を行ってきた。このような実績を背景として,国際化,高度情報化,環境問題などへの対応を通じて人々の生活の質(Quality of Life)の向上を目指すために必要な問題解決に貢献できる人材の育成を図っている。このために,人,設備,モノ,情報などで構成される経営システムの,開発,運用,保守,改善,更新,廃棄などを遂行するための工学の教育を行う。特に,経営戦略立案,生産システム設計,情報システム開発などの現実的な場で最新技術の活用を図れるようになるために,数理的な基礎技術に加えて,コンピュータおよびインターネットなどの最新技術の実践的活用による問題発見・解決能力の育成を重視している。このため,実験・演習および研究に重点をおいている。さらに国際化への対応すなわち国際社会で通用する人材の育成を目指して,学科独自の国際化プログラムを運営している。なお,当学科の教育課程は,2004年に日本技術者教育認定機構(JABEE)の経営工学関連分野の認定をこの分野として最初に受けている。Ⅰ 創造理工学部についてⅡ 学修案内Ⅲ その他案内1.人材の養成に関する目的その他の教育研究上の目的2.創造理工学部の方針(ポリシー)3.創造理工学部の特徴目次に戻る4. 創造理工学部の 沿革と概要

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