創造理工学部要項2025
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11社会環境工学科は,地球的視点から自然環境の保全,人間環境の向上,人間社会の安全等を工学的に取り扱う学科である。技術者倫理に基づいて,人間が安全で文化的な生活を送るために必要な社会基盤を整備し,人間が自然との協調と共生の中で生活するための方策を実現するために必要な広い領域を対象とするため,社会基盤,環境・防災,計画・マネジメントの3部門から構成されている。社会基盤部門では,構造力学,構造工学,構造設計,コンクリート工学の4研究室がある。環境・防災部門では,河川工学,水環境工学,海岸工学,土質力学,地盤工学の5研究室がある。計画・マネジメント部門では,都市計画,交通・都市,景観・デザインの3研究室がある。相互に異なる内容を専門とする専任教員と非常勤講師により,社会環境工学の幅広い専門分野が漏れなくカバーされているのが特色である。環境資源工学科は,「大気・水・地質環境」,「資源リサイクリング」,「廃棄物の適正処分・管理」,「資源開発と環境保全」,「自然災害とその予測・防災」,「資源の枯渇と省資源・省エネルギー」,「天然資源の偏在と国際協力」などの資源・環境問題の根幹に関わる重要課題にグローバルな視点から取り組んでいる。その対象とする分野は,各種資源の採取,分離・精製,再生利用,適正処分といった資源利用・循環に関わる技術はもとより,そのシステムを持続可能とし,かつ,自然環境系における人間生活を担保する,大気・水・森林環境保全,環境調和型リサイクリング,環境調整型素材の開発,地殻環境保全,災害予測・予防など多岐にわたっている。従来,資源工学として培われてきた学問・技術領域を基盤としながら,資源循環型社会の構築や地球規模での環境保全を視座においた教育と研究を展開している。社会文化領域 昨今の産業・技術社会の高度化・国際化を背景として,今後我が国が国際社会によりいっそう貢献していくためには,技術革新を支える人材の育成が喫緊の課題である。一方,理工系の専門知識や技術は,人々の日々の生活,社会の仕組み,ひいては世界のあり方にも影響をおよぼしうる大きな力を有しており,理工系三学部の出身者には,それだけにいっそう,豊かな人間性,高い見識,的確な判断力や指導性が求められている。そこで本領域では,理工学術院に設置されている複合領域科目,初修外国語科目を主として担当することで,科学技術者が備えるべき幅広い教養や知識を提供するとともに,これまで領域コース等において展開されてきた取り組みを発展させ,人文・社会科学の素養をもった科学技術者の人材育成や調査・研究を実施している。さらに,広い視野と柔軟な思考をもった,21世紀にふさわしい,世界的に活躍する科学技術者を育成するために,世界の多様な文化・言語に触れる場,他者を理解し自らを知って成長する場,世界へ向けて発信する力を培う場を提供している。Ⅰ 創造理工学部についてⅡ 学修案内Ⅲ その他案内1.人材の養成に関する目的その他の教育研究上の目的2.創造理工学部の方針(ポリシー)3.創造理工学部の特徴目次に戻る4. 創造理工学部の 沿革と概要

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